第75回ＰＧＣ開催報告

　１１月３日（火・祝）午前10時より鶴見大学会館２階サブホールにて、第75回PGCが開催された。演題は「包括的オーラルケアの到達点Ⅰ（講演）」と題し、鶴見大学歯学部探索歯学講座　花田信弘教授と神奈川県綾瀬市開業の武内博朗先生を講師に迎え、講演をしていただいた。出席者数は37人でスタッフの方も多く出席された。紅林常任理事司会のもと、村田会長の挨拶の後、午前は、基礎編として花田教授が、再生医療の話、人体の細菌叢の維持管理の重要性の話、３DSの話などをされた。中でもインフルエンザウイルスの話では、ウイルス自体には感染力はあるが毒性はなく、細菌とくっつくと毒性を発揮する。特に黄色ブドウ球菌と関連があり、うがいも大切だがそれより歯磨きの方がインフルエンザ予防に効果があると口腔ケアの重要性を指摘した。また、３DSは薬剤で口腔内の共生細菌を減少させないという利点も述べられた。午後からは武内先生が臨床編として口腔バイオフィルム抑制の戦略、PMTC・３DSの術式をビデオで流しながら臨床でのポイントをわかりやすく説明していただいた。キーワードとして、「古い歯垢・新しい歯垢」という言葉を用い、症状の無い方に対するメインテナンスの重要性を説明していただいた。また、最後に花田教授が今後の歯科界の展望の話をされ、歯科界の将来は暗くないことをデーターで示された。質疑応答では最近話題のパーフェクトペリオのことを質問される受講者もおり、盛況の中、講演は終了となった。村田会長より２人の先生に感謝状が送られ、来年３月に続編としての実習コースの説明があり、閉会となった。感想としては、今日の話をもっともっと多くの先生に聞いていただき、実践していけば、花田先生の話のように歯科医師の数が多すぎるという需給問題はなくなると思えた一日であった。

　　　　　　　　　　　　

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  講師の花田教授
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  講師の武内先生
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  感謝状贈呈
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  会場の様子