ご挨拶

皆様、こんにちは。
　總持寺本山に上がる参道の入り口に『疫病退散終息』と書かれた大きな看板がありました。2023年6月2日、總持寺開山太祖瑩山禅師700回大遠忌予修法要がこの日より始まり、朝から大雨。暴風雨の中を駆け付けてその看板を発見したのです。コロナ禍が収束し、この3年間できなかった行事の多くが対面で開催できるようになりました。理事会をはじめホームカミングデー、支部長会・評議員会など親睦と扶助が図られる機会が増えて、感無量の思いです。
　全国各地で地震や水害など頻発しておりますが、同窓生の連絡網では、震度5強の揺れを観測した地区においても大きな被害はないとの報告を受けております。何があっても同窓会は扶助するための存在ですから、支援の輪を崩すことはありません。
　年頭に鶴見大学歯学部『留年商法』と銘打った週刊誌記事やNHKニュースが報道されました。同窓の皆様にはご心配をおかけしましたが、大学歯学部が速やかに対応しホームページ上で声明文を発表しました。これにより無用な騒ぎを起こすことなく沈静化しております。
　他の私立歯科大理事長より『鶴見大学が立派な声明文を出して、本当に良かった』との声が寄せられて安堵したところです。
　第116回歯科医師国家試験における新卒の合格率は81.6％（17校中7位）また既卒生の合格率は11位と浮上しました。
　竹内執行部が国試対策に着手した当初は三桁の既卒生を抱えておりましたが、今回は多浪の方が多く合格したこともあって、現在半分以下に減少しております。今後は更なる既卒生向け国試支援セミナーの充実を図り、大学との連携をより一層強化し、現役生・既卒生の合格率UPに役立つ情報と対策を幅広く打ってまいります。
　今年度は学術委員会も試行錯誤して今回のPGCは歯科矯正シリーズとして2回の講演会を企画しています。情報過多の中で一番訴訟が多い分野の一つが矯正分野ですが、患者さんからの相談にのり正しい知識を伝達するためにも欠かせないものです。全国の先生方が聴講しやすいようにリモート開催をいたしますので奮ってご参加ください。
　また、今年は2年に一度のホームカミングデー、10月28日・29日の2日間にわたって対面開催いたします。こちらも委員会の皆さんが率先して準備を進めてくれています。前回メンバーに若手を加え、幅広い年代が楽しく参加できるように工夫を凝らしています。
　鶴見大学歯学部が創設されたのは瑩山禅師650回大遠忌の記念事業としてですが、来年は700回大遠忌と総持学園創立100周年にあたり、機運を盛り上げる内容で記念行事を計画中とのことです。未来への希望と活力が湧いてくる機会になるものと期待が高まります。
　歯学部の同窓会は、懐かしい思い出を語り合うだけではなく学びを続けることが重要です。私たちが築いてきた知識や経験を活かし社会に貢献する存在として、同窓会の力を発揮していきましょう。そのためにも、さまざまなイベントやプログラムを通じて、知識と情報の共有を図って参ります。素晴らしい同窓会を実現するために役員一同努力してまいりますが、鶴見大学歯学部と同窓会が一枚岩になるには、会員皆様のご支援とご協力が欠かせません。積極的なご参加をお願いいたします。またアイデア、ご意見がございましたらお寄せください。
　結びに、気候変動の多い昨今ですが皆さまのご健勝とご多幸を衷心よりお祈り申し上げます。

鶴見大学歯学部同窓会長　竹内 千惠