○第91回PGC(第2回)報告「7を極める」~効果的な下顎第二大臼歯の治療を目指して~
9月27日(日)に、第91回PGCの2回目が鶴見大学2号館3階第10講堂において開催され、28名の受講生が参加した.レクチャーは3部構成で、麻酔→歯周病→保存修復の順で進行した.司会は、学術委員丹羽堯彦(36期)、別部絵利子(35期)が担当した.
①麻酔学:総合歯科2 別部智司臨床教授(5期)
安全で確実な浸潤麻酔を行うための要点について、複数の器具や薬剤を比較しながら講演して頂いた.顎骨形態の違いによる麻酔部位の選択、表面麻酔薬の種類と効果、注入速度と麻酔量、麻酔効果発現までの待機時間、少量の麻酔薬を効率的に奏功させる要点、下顎孔伝達麻酔の有効性について、スライドと一部動画でレクチャーして頂いた.全体を通して、浸潤麻酔に関する誤解や注意を確認することができ、リスクマネージメントにも有用な内容であった.
②歯周病学:歯周病学講座 氏家優子助教(23期)
歯周治療の流れに沿って第二大臼歯の歯周治療について講演して頂いた.炎症除去の要点として、正確なポケット測定のためのプローブ操作方法、患者自身のプラークコントロールに役立つ歯ブラシ、SRPに使用するキュレットについて紹介して頂いた.重度の歯周炎に罹患した7番の治療に対しては、外傷性咬合の検出と除去、固定による安定化が必要であることを講演して頂いた.まとめとして2症例の供覧があり、治療の要点について確認することができた.
③修復学:保存修復学講座 山本雄嗣准教授(14期)
最小の切削量で最大の利益を得るための修復処置について講演して頂いた.術者と患者に負担が少なく、視野と操作性の良い術者の位置と患者頭部の位置付けを紹介して頂いた.充填については、よく遭遇する窩洞形態の分類、舌の位置や唾液量に合わせた防湿、材料の選択について詳細に講演して頂いた.埋伏智歯に起因する7番遠心のう窩の処置についても目から鱗の内容であった.
質疑応答では多数の質問があり、7番に関する受講生の関心の高さがうかがえた.受講生を代表して、諏訪靖乃先生(38期)に別部臨床教授より修了証が手渡された.最後に團副会長より講師の先生方に感謝状が贈呈され、本PGCは盛会のうちに終了した.
○12校会議ならびに日歯会長時局講演会に本会役員が出席
9月27日(日)10時よりホテルグランドパレスにおいて12校会議が開催され、神奈川歯科大学同窓会長 大館 満先生 議長の下、今後の歯科界について協議がなされた.その後、11時から日本歯科医師会 髙木幹正会長を講師にお迎えし、「これからの歯科に求められるもの」という演題で時局講演会が行われた.その後12時30分からは、来賓に髙木幹正会長と日本歯科医師連盟高橋英登会長をお迎えし、懇親会が開催.乾杯は岩手医科大学歯学部同窓会 城 茂治会長、その後新会長の愛知学院大学歯学部同窓会 池山正仁会長と明海大学歯学部同窓会 中村睦夫会長より挨拶がなされ、終始和やかに行われた.本部からは11名が出席した.
○15期生25周年同期会開催
9月27日(日)13時より横浜ベイホテル東急において、同期の佐藤慶太教授(先制医療研究センター)による学術講演会が開催され、14時より懇親会が開催された.懇親会は常盤 肇先生の開会により始まり、佐藤慶太先生の教授就任祝いが執り行われた.続いてご来賓の花村典之先生のご挨拶後、栗原大介先生の乾杯の発声により歓談に移った.そして青山副会長の挨拶がなされ、参加者全員が一言づつ近況報告を行った.当日は56名の同窓が参加し大 変楽しい一時を過ごし、櫻庭栄一先生の閉会の辞によりお開きとなった.
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同窓会事務TEL:045-581-1080 FAX:045-582-8929
2015年12月号
2015年12月28日(月)掲載
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2015年11月号
2015年11月30日(月)掲載
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2015年10月号
2015年10月30日(金)掲載
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2015年8月号
2015年9月1日(火)掲載
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2015年7月号
2015年7月31日(金)掲載
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