第67回ＰＧＣ開催報告

　5月19日（土）１４時より鶴見大学歯学部二号館の第10講堂にて第67回ＰＧＣ「抗菌剤を使用した歯周内科治療」が開催された。

　講師は、口腔細菌学教室教授の前田伸子教授、第二歯科保存学教室五味一博准教授による講演が行われた。開催に先立ち、紅林常任理事の司会進行のもと團副会長の挨拶後、講演が始まった。

　前田教授による「全身の健康を脅かす歯周病原菌」として細菌学的観点より講演して頂いた。歯周病原菌としてもあげられる口腔常在菌は、免疫機能を発達させたり、病原体の定着を阻止することにより自分たちの身体を守る働きがあり、常在菌の必要性について非常に分かりやすくお話された。身体の免疫機能により口腔常在菌が左右しているため、抗生物質を投与せざるをえない事もお話されたが、極力抗生物質の投与はしたくないと熱心にお話された。

　その後、五味准教授による臨床例を挙げながらお話された。臨床例では、治療の流れとして初診の検査後のスケーリング、歯周検査後にルートプレーニング中にアジスロマイシンを投与することをお話されていた。講演後、受講生の熱心な質疑応答が繰り広げられたが、大学病院では治験上行われているので、保険請求はせず無料で患者さんの同意を得て協力させて頂いているため、実際の診療所では、現在保険請求上では非常に困難であるとお話され、閉会に至った。

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  講師　前田教授
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  講師　五味准教授
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  講演会の様子
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  感謝状贈呈