第60回ＰＧＣ開催報告

第６０回ポストグラデュエートコース『フラップオペレーションを始めてみよう！』
−ブタ下顎骨を用いた基本術式から歯周組織再生術まで−

講師：新井　髙教授、五味　一博助教授
鶴見大学歯学部第二歯科保存学教室　

平成１７年１月３０日（日）午前１０時より鶴見大学歯学部附属病院５Ｆ第３講堂および２号館１Ｆ基礎実習室１にて第６０回ＰＧＣ『フラップオペレーションを始めてみよう！』が開催された。講師は、新井髙教授、五味一博助教授で、日々の臨床に歯周外科処置、再生療法を組み入れたいと考えている６４（見学４名）の受講生が参加した。

開催に先立ち同窓会本部團副会長の挨拶があり、氏家理事より講師の紹介が行われた。

　午前は新井教授より歯周病治療の治療計画立案、歯周初期治療の進め方、歯周外科処置の基礎的知識の講義、引き続き五味助教授より歯周外科処置の基本であるフラップオペレーション（以下F-ope）や遊離歯肉移植術（以下FGG）の術式の説明、EMDGAINを含む歯周組織再生療法の基礎的知識と術式についての講義が行われた。

　午後からは基礎実習室１に場所を移しブタ下顎骨を用いたF-ope、FGG、EMDGAIN実習が行われた。まずはDVDによるF-ope（Modified Widman Flap）のデモを受け、ブタ下顎骨を用いて１次２次切開、骨膜弁の剥離、縁下歯石や不良肉芽組織の除去、縫合とF-opeの一連の術式を行った。続いてFGGでは移植片を受給側に移植し、色々な縫合法についても学んだ。最後に反対側を用いてEMDGAINを用いた歯周再生療法の実習を行った。十分な歯肉弁を確保するために、歯肉溝底切開を行い、滑沢化した歯根面にファイリースでエッチングを行い、EMDGAINを塗布してすぐさま縫合をした。

　実習終了後、第３講堂に戻り質疑応答後、講師の新井教授から受講生を代表して２期と２９期の石川先生親子に終了証が授与された。最後に團副会長より新井教授、五味助教授に感謝状が贈呈され、閉会に至った。

　一日の講義と実習を通じて、受講生の積極性の姿勢から熱意が感じられた。

facebookコメント

---

第106回PGC開催報告 「歯周外科治療のアップデート」 2025年4月16日(水)掲載

第105回PGC開催報告 「より安定した接着性修復を求めて」 2024年10月21日(月)掲載

第104回PGC開催報告 「バイタルサインの基礎の基礎！歯科で発生する全身的偶発症への対応」 2024年7月16日(火)掲載

第103回PGC開催報告 「抜歯か非抜歯か？矯正歯科治療における治療目標設定までのプロセスの再考」 2024年2月19日(月)掲載

第102回PGC開催報告 「アライナー矯正のリアル －成功に導くためのKey point－」 2024年2月19日(月)掲載

• 
  講義中の五味助教授
• 
  講義風景
• 
  実習風景
• 
  実習風景
• 
  実習指導をする新井教授
• 
  質疑応答