Graffiti of Dental Technology
Vol.49 : 間接法による金属製ポスト併用レジン築造の製作
〜金属製ポストの選択と接着処理について〜
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はじめに |
| 金属製ポストが露出したレジン築造を観察する |
図1.光重合後、作業用模型から撤去した金属製ポスト併用レジン築造。金属製ポストの先端部周辺が露出し、コーティングされたコア用レジンがリリーフワックスを巻き込んでいる。 |
図2.スチーム洗浄をしてみると、コア用レジンに取り込まれたリリーフワックスや分離材(ワセリン)が除去されムラになったコーティングレジンが認められた。金属製ポストとの接着も不良である。 |
| 失敗の原因=金属製ポストのサイズ(太さ)の選択を再考する |
| 金属製ポスト先端部周辺のレジンスペースを確認するには? |
図7.左:熱湯で収縮して電線を包み込む収縮チューブ(収縮後は厚さ約0.2mm)。右:金属製ポストにチューブを固定すればポスト先端部周辺のレジンのスペースがチェックできる自家製レジンスペース確認用ポスト。 |
図8.レジンスペース確認用ポストはわずかな抵抗感を示しながら挿入することができた。金属製ポスト先端部周辺に約0.2mmの厚さのレジンスペースがあることをチェックをすることができる。 |
| 金属製ポストの被着面処理を確実に行う |
図9.本学附属病院の補綴科と中央技工室で主として用いられている金属製ポスト(ADポスト/クラレメディカル)。 |
図10.ADポスト表面を観察すると保管ケース内で接触して光沢を呈したものや、ピンセットで把持したと思われる傷あとなどが認められる。また、グレー色を呈しているためサンドブラスト処理されていると勘違いしやすい。 |
| 図11.ADポスト表面には機械的維持形態としてグルーブが形成されているが、積極的にアルミナサンドブラスト処理と接着性プライマーの塗布をして化学的な接着効果を向上させる必要がある。 | 図12.上:平均粒径50μのアルミナサンドブラスト処理を行ったADポスト。下:未処理のADポスト。表面性状の違いが明らかにわかる。 |
| 図13.サンドブラスト処理後、スチーム洗浄を行い清浄な被着面とする。ADポストはステンレス合金製のため、非貴金属に対して高い接着効果が得られるアロイプライマーを塗布する。 | 図14.完成した金属製ポスト併用レジン築造体。適切な太さのポストの選択と接着処理によって金属製ポスト表面はコア用レジンで確実にコーティングされている。 |
おわりに |
参考文献 |
Presented byT.Murata(歯科技工研修科 邑田 歳幸)