Graffiti of Dental Technology

Vol.35: 磁性アタッチメントを使用した義歯のリラインと
メタルハウジングの再取り付けについて

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はじめに
 磁性アタッチメントを使用した義歯へのメタルハウジングの取り付けについて、Vol.9に紹介した。このような義歯に不適合が生じた場合、キーパーと磁石構造体の位置関係にも変化が及ぶ。その際、義歯のリラインを行い再適合を図った後、メタルハウジングの再取り付けを行いキーパーと磁石構造体の位置関係を適正に保たなければならない。今回はメタルハウジングを使用した義歯のリラインとメタルハウジングの再取り付けの術式と注意点を紹介する。



間接リライン用印象採得と作業用模型のEMリライナ−への装着

 磁性アタッチメントを使用した金属床義歯に不適合が生じたので、リライン用の印象採得を行なう。

作業用模型を EMリライナー(ワイデム社)に装着する。

 

メタルハウジングの撤去

 磁石構造体の損傷は無く、再使用が可能である。  メタルハウジングの周囲をバーを用いて、慎重にくり抜く。
 義歯から取り外したメタルハウジングには余剰の常温重合レジンが付着している。  磁石構造体をバーで傷付けない為に、余剰の常温重合レジンをトクソー即重レジンクリーナーに漬し、取り除く。 

 

メタルハウジング部の石膏への置き換え
 
 義歯から撤去したメタルハウジングを作業模型に適合させる。

 再取り付け時の常温重合レジンのスペースを確保するため、シートワックスNO.26(0.46mm)を貼付する。

 シリコンコアを採得し、石膏泥の遁路を付与する。  メタルハウジング部を石膏に置き換える

 

間接リラインと研磨終了
 
 メタルハウジングを再取り付けするためのスペースが確保されている。  メタルハウジングの再取り付けに備え、浮き上がり防止の遁路を設ける。

 義歯とメタルハウジングの接触を適合試験材にて確認し、無ければ咬合圧下にて義歯とメタルハウジングの再取り付けを行う。

 リラインされた義歯に再取り付けされたメタルハウジング。

おわりに
 今回は、磁性アタッチメントを使用した義歯の間接リラインと再取り付けについての術式を紹介した。磁性アタッチメントを使用した義歯を長期に渡って使用する際には、リラインや磁石構造体の再取り付けは避けられない。今後も磁性アタッチメントを使用した義歯の経過を観察し、問題点の解決法を検討していきたいと思います。


参考文献
 前田祥博.水野行博.土田富士夫.君塚由希子.細井紀雄.:改良型メタルハウジングの製作法とその臨床応用,日本磁気歯科学会雑誌: 1号 16巻 30〜35. 2007

謝辞:歯科補綴学第一講座の土田富士夫先生の御指導と御協力に感謝申し上げます。

Presented by M.Yoshihiro(歯科技工研修科 前田祥博)


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