Graffiti of Dental Technology


Vol.21:エステニアEGコアを用いて、臼歯部フルベイクタイプにおける
ハイブリット型レジンの築盛及び形態修正の合理化を図る

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はじめに
 エステニアC&B EGファイバーセットのEGコアは、EGファイバーを使ったフレームを製作するために用いる熱可塑性のコア材である。シリコンコアを使ったレジン築盛は数多く紹介されているが、本編ではEGコアの特徴を臼歯部フルベイクタイプにおけるハイブリット型レジンの築盛に生かしたので紹介する。



エステニアEGコアの特徴

・熱湯(約80℃)に約3分間浸漬すると軟化する熱可塑性である。

・光透過性を有するため、コアの上から光照射し仮重合を行うことができる。

・可逆性の材料であるため繰り返し使用することができる。


(1)ワックスアップとエナメル色レジン圧接用コアの製作
 エステニアEGコアをレジン圧接用コアとして用いることにより、ワックスアップした形態をそのままレジンで再現することが可能である。

 歯冠形態のワックスパターン。

 軟化したEGコアをワックスパターン及び隣在歯に圧接してエナメル色レジン圧接用コアを製作する。コアは3〜5mmの厚みをもたせ、歯冠の1/2を目安にカットする。


(2)カットバックとボディ色レジン圧接用コアの製作
 カットバック時にボディ色レジン圧接用コアを製作しておくことにより適正なエナメル層を確保することができる。また適切な位置へのステイニングも可能である。

 ボディ色レジン圧接用のコア採得のためにエナメル層のカットバックを行う。

 軟化したEGコアを圧接して、ボディ色レジン圧接用コアを製作する。


 通法に従い製作したメタルフレーム。サンドブラスト、接着処理後オペークレジン、サービカルレジン等の築盛を行う。

 ボディ色レジン圧接用コアを用いてボディ色レジンの圧接、築盛を行う。Dentacolor ICL(Kulzer)にて約3秒の仮重合後、レジンとコアを丁寧に分離させる。


 

 圧接したボディ色レジンには中心窩や溝の位置が印されているので、適切な位置へのステイニングを行うことができる。


(3)エナメル色レジンの圧接

 最初に製作したエナメル色レジン圧接用コアを用いてエナメルレジンを圧接して仮重合を行う。

 不足部分には気泡が入らないようにレジンの追加築盛を行う。


(4)レジン前装クラウンの完成
 最初のワックスパターンと同様の形態を回復すると共に、エナメル色とボディ色のバランスのとれた自然な色調を得ることができた。

咬合面観

頬側面観



まとめ
 エステニアEGコアをレジンの圧接用コアとして用いることにより、今まで熟練を要した臼歯部咬合面の築盛が簡便になる。ワックスパターンの形態がそのままレジンとなるため、形態修正は未重合層を一層除去する程度で終了することができる。また適正なエナメル層の確保により計画通りの色調を得ることができ、エステニアEGコアの臨床への応用は十分に期待できると思われる。

参考文献
1)森田真理子,岩田健吾,佐藤文裕,竹井利香,他:クリアタイプ・シリコーンコアを応用した硬質レジン修復物の製作法,日歯技工誌24:165〜171,2003

 

Presented by K.Morii(歯科技工研修科 森井 和希)


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