Graffiti of Dental Technology
Vol.20:インプラント用個人トレーの製作
〜 オープントレーの場合〜
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はじめに
インプラント用個人トレーは、印象用コーピングの違いによりオープントレーとクローズトレーの2つに分けられる。
オープントレーにはスクリューによってトランスファーされる印象用コーピングを用い、クローズトレーにはスナップオン、あるいは印象面に後から戻すタイプの印象用コーピングを用いる。
クローズトレーの印象用コーピングはインプラントの埋入方向が互いに大きく異なる場合や埋入位置の深さにより使用できない場合がある。一方、オープントレー用コーピングはこれらの制限がないうえに精度が優れているため、一般的にはオープントレーの使用頻度が高い。(*2)
今回はオープントレーの製作の要点と手順について、ITIシステムを用いて紹介する。
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オープントレー製作の要点
1)印象キャップをトレーの中に確実に取り込むこと
2)ポジショニングスクリューの頭部がトレー上面より出ていること。
3) 開口部は適度な大きさで、印象圧を逃さないこと。
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synOcta 印象キャップの寸法
ポジショニングスクリューを含め15.5mmである。
個人トレーには印象用コーピングを設置した際の歯肉縁上部分の高さが必要である。
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ヒーリングキャップからフィクスチャー上面の位置の確認。
トレーの高さは軟組織に隠れている部分の高さも考慮に入れるため、事前にヒーリングキャップの高さを知る必要がある。
(ITIシステムでは 2.0mm 3.0mm 3.4mm 3.5mm のヒーリングキャップがある。)
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アルミチューブを用いて10mmの高さの確保
2mmのヒーリングキャップの上に8mmに調整したアルミチューブを設置し、印象用コーピングの高さおよそ10mmを確保する。
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印象材のスペーサー
残存歯部にはパラフィンワックス1枚分、インプラント部には2枚分のスペーサーを付与し、トレー用レジンの圧接を行う。
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埋入方向の予測と開口部のマーキング
ヒーリングキャップから埋入方向を予測し、サベヤーを利用してトレー上面に開口部の位置をマーキングする。
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開口部の穿孔
予測した埋入方向と実際の埋入方向との誤差を考慮し、直径5mmの穴をあける。
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完成したオープントレー
トレー上面にはインプラントの埋入方向に合わせた開口部が形成されている。
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印象キャップとトレーの位置関係
ポジショニングスクリューの頭部がトレー上面より出るくらいが良い。
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採得された印象の開口部とポジショニングスクリュー
開口部の位置、印象用コーピングのスペースに十分な配慮がされており、適切に印象採得が行われた。
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まとめ
インプラント用個人トレーを製作する際に、ダミーを使用することで印象用コーピングを取り込むスペースと高さを確保し、インプラントの埋入方向に合わせた開口部を設けることで、印象採得が適切に行われ、精度の高い印象を得ることができる。
作業模型の製作はVol
5.〜インプラント技工における作業模型〜を参照していただきたい。
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参考文献
(*1)萩原芳幸:インプラントの印象採得法とその注意点.歯科技工別冊/インプラントの技工, 医歯薬出版,2004,60〜64
(*2) Carr,A.B.:Comparison of impression techniques for a five-implant
mandibular model. int. J. Oral. Maxillofac. Implants.,6(4):448〜455,1991.
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Presented by T.Matsumoto(歯科技工研修科 松本 敏光)
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